スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク | | - | - | - |
無邪気でかわいらしい女性

グラフィック・デザイン界の巨匠、マックス・フーバー。銀座と青山で展覧会が同時開催されていて、トークショーも開催されるということで青山のギャラリー5610へ足を運んだ。
構成主義とモダン・デザインとがうまく合わさった数々のデザイン・ワークは、今みてもまったく色あせない。どのデザインも軽やかで陽気だ。それは彼の人柄によるところが大きいとトークを聞いて確信した。アトリエの様子もスライドで紹介されたが、生活の中にユーモアが溢れていた。ムナーリやカスティリオーニもよく家に遊びに来ていたようです。
トークの出演者の一人、葵・フーバー・河野さんは、マックス・フーバーの夫であり河野鷹思の娘でもあるグラフィック・デザイナー。葵さんはピンマイクが付いているのを忘れ鼻をかんで会場内に爆音を響かせたり、そのピンマイクに大きなブレスレットをぶつけ「ゴン!ゴン!」と何度も音をたてていた。細かいことを気にしない大らかな性格がにじみ出ていた。こんな言い方は失礼なのかもしれないけど、とても無邪気でかわいらしい女性だなと思った。おそらく会場にいた多くの人もそう感じたんじゃないでしょうか。

(K)
posted by 三人の本棚 | 23:13 | Kの日記 | comments(0) | - |
雨宿り

いくつかの古本屋をまわって、さあ帰ろうとしたらスゴい雨。しかたがないので駅前のモスで雨宿り。これはすぐにやむだろうと思ったので、ゆっくり読書という気にはなれない。今日買った本の中で、ちょうどいいのがあったのでそれを眺めることにしよう。
ウィンゲート・ペインという広告写真家が撮ったヌード写真集『ヴィーナスの鏡』。フェデリコ・フェリーニとフランソワーズ・サガンのポエムも添えられている。モノクロとカラーの写真がうまく散りばめられている。レイアウトも工夫されていて、みる者を飽きさせない。こんな素敵な写真集があれば、雨宿りも楽しい。
いつも持ち歩いているカメラでシャッターを切ってみた。なんとなくいい写真が撮れる気がしたからだ。優れた写真集をみていると、自分でもいい写真が撮れそうな気になれるんだ。

(J)
posted by 三人の本棚 | 23:48 | Jの日記 | comments(0) | - |
「資生堂・サントリーの商品デザイン展」

ちょっと前のことになりますが、天気も良かったので上野へ行きました。
前に「バウハウス展」を見に来たので、上野に来たのは1年ぶりかな?

小さい展示室でしたが、じっくりゆっくりみたので結構時間が経っていました。ディスプレイもかっこ良かったですし、資生堂の初期のパッケージデザインが特に素晴らしかったです。当時から現在でも変わらぬ明確なヴィジョンかあるからこそ、優れたパッケージが生まれるんだと思いました。
サントリーのパッケージも良いんですけど、資生堂と比べられるのはちょっとかわいそうな気が・・・。トリス・ウイスキーのラベルも素晴らしいけど、山名文夫が手掛けたアールヌーボーとアールデコを融合させた傑作パッケージの横に並べられると・・・。
資生堂のヴィジュアル・アイデンティティは、前田貢によって完成させていた言えるでしょう。前田貢がデザインした「ドルックス」は、後に山名がリニューアルするのですが、前田のデザインの方が出来が良いです。会場で何度も見比べましたけど、私にはそう写りました。
近年のパッケージも良いものは良いんですが、スーパーやコンビニで売られているモノをわざわざガラスケースに入れて見せられても・・・、そう感じるのは私がひねくれているから?

図録も販売されていたんですが、全然良いと思えず買えませんでした。無料の展覧会でしたし、なんとかお金を落としてあげようと思ったんですけどね。写真がすべて小さくて、モノがモノだけに(商品パッケージですから)ただのカタログかチラシにしか見えなかった。

なんか嫌みっぽい感想も書いてしまいましたが、一見の価値ありの展示です。平日に行ったんですが、お客さんも比較的多かったです。デザイナーさんや学生さんらしき人が多かったんですが、おばさまたちも結構いて、資生堂のパッケージをみて乙女心を取り戻しているようでした。私の中の乙女心も・・・。

(I)
posted by 三人の本棚 | 00:16 | Iの日記 | comments(0) | - |
Search this site